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今月のトピックス

適切な英単語の選択

専門用語に慣れていない状況では日本語に対応する英単語の選択に苦慮すると思います。今回は一例として「隆起性の紅斑」の単語選びをご紹介します。
「隆起性の紅斑」の「紅斑」はどの辞書を使っても”erythema”に辿り着くと思います。「隆起性」はどうでしょうか。ライフサイエンス辞書で「隆起性」を調べると”tumefactive”、ステッドマン医学大辞典(第5版)や南山堂医学英和大辞典(第12版)では、”torose”と記載されています。これらの定義を英英辞典で調べてみましょう。Merriam-Webster(https://www.merriam-webster.com)では、”tumefactive”は”producing swelling”、”torose”は”having the surface covered with rounded prominences: knobbed”、或いは”cylindrical (as a plant member) with alternate swelling and contractions”と記載されています。いずれも凸状のように突き出た印象があります。次にこれらの単語が”erythema”とともに使われているか、”Google scholar”で検索します。すると”tumefactive erythema”のヒット件数は0件、”torose erythema”も0件です。では、”tumefactive”はどんな症状を形容するのでしょうか。Google scholarで”tumefactive *”を検索すると”*”には”demyelinating”、“lesion”、”multiple sclerosis”、”fibrosis”などが、”torose *”では”lesion”が使われていることがわかります。


プチ化学

はじめに

新型コロナウイルス感染症が世界中を震撼させて以来、様々な病原体の感染症予防対策として手洗いが推奨されています。手洗いにはアルコール(エチルアルコール ethyl alcohol, ethanol)や石鹸(soap)が使われます。また、テーブルの表面などに付着しているウイルス(virus)や細菌(bacterium)の除去には次亜塩素酸(hypochlorous acid)水が有効です。アルコールや水及び次亜塩素酸はウイルスや細菌を破壊しますがその状況は違います。ウイルスを例にとって破壊の違いを簡単に説明いたします。その前にウイルスの構造を簡単に紹介します。インフルエンザウイルスやコロナウイルスを「ぶどう」に例えると、「ぶどう」の皮に相当する部分はリン脂質(phospholipid)という分子(molecule)の集合体であり、エンベロープ(envelope)と名付けられています。エンベロープには感染に必要なタンパク質(protein)が突き出ています。「ぶどう」の実に相当する部分にはキャプシド(capsid)というタンパク質で包まれたウイルスの遺伝子(gene; RNA)が存在します。


医薬品安全性報告で使う独特な英語表現

医薬品安全性報告には、報告者が自発的に報告する自発報告と、自発的ではなく報告が義務付けられている非自発報告があります。この自発報告をspontaneous reportまたはunsolicited reportと呼び、非自発報告をsolicited reportと呼びます。


英語の「以上」の表現

今回は英語の「以上」の表現に付いて学びます。日本語と英語の以上の解釈において決定的に異なるのは起点の扱い方です。日本語は起点を含みますが、英語は起点を含みません。そこで、使用する英語の表現が起点を含む表現になっているかどうかを常に考えて使用する必要があります。
次の例を参考にしてください。
例:Aは3%以上である。
(1) A is not less than 3%.
(2) A is 3% or(あるいはand)more.
(3) A is 3% or(あるいはand)above.
(4) A is more than or(あるいはand)equal to 3%.


認知症と軽度認知障害

医学的な話題として今月は、認知症(dementia)と軽度認知障害(mild cognitive impairment)を取り上げます。特に高齢化が急速に進行している日本では、これらの疾患や状態を的確に診断し、その治療法や予防法を開発することが急務になっています。
認知症と軽度認知障害は、ちょうど糖尿病と耐糖能異常(impaired glucose tolerance)の関係と同じです。つまり、前者は病気ですが、後者は正常と病気の境界領域に相当する「病気の前段階」といえる状態を指します。今の日本ではおよそ3人に1人が認知症あるいは軽度認知障害に苦しんでいると言われています。認知症の進行を遅らせるとされる薬が開発され、市販されるようになっていますが、病気の進行を完全に止め、元の状態に戻せるような薬はありません。また、認知症と軽度認知障害は、音楽や絵を描くなどartを利用する行動療法やグループ療法が有効と考えられています。

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